ジブリパークとジブリ展

ジブリでも使われている技術!2DCGと3DCGとは何か?基礎から違いまで徹底的に解説!

ジブリ作品でも使われているCG技術には2DCGと3DCGがあります。

CGの基礎知識からジブリで使われている表現まで詳しくまとめています。

最後まで読めば三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークとジブリ展でも展示されている、2DCGと3DCGを理解することができます。

この記事からわかること!
  • 2DCGと3DCGの違いがわかる
  • CGについて理解が深まる
  • ジブリではどういった技術が使われているのかわかる

2DCGと3DCGとは何か?

2DCGと3DCGはCGアニメーションのことを言います。

まずCGとはコンピュータ・グラフィックス(ComputerGraphics)の略称です。

パソコンを使って絵を描いたり処理した画像のことを言います。

なので2DCGとは二次元の表現で描かれたCGのことを指し、3DCGとは三次元の表現で描かれたCGのことを指します。

もう少しわかりやすくお伝えします。

2DCGとは紙に描いた絵をコンピュータで表現することです。

3DCGとはフィギュアなど立体物をコンピュータで表現することです。

CGデザイナーはどちらの技術も扱えるようになっておく必要があります。

CG技術を取り入れるメリット

2DCGは平面的な絵になっており立体感がわかりにくいデザインですがデータ容量は少ないです。

3DCGは立体的な絵になっているので立体感がわかりやすいデザインですがデータ容量は多いです。

このようにそれぞれ強みと弱みがありますが、そもそもなぜCG技術を取り入れるのでしょうか。

制作コストを抑えられる

良い映像をつくろうとすると専用の機材や人件費はかかります。

現地に行く場合撮影許可を取ったり安全の確保を取ったりたくさんの取り直しをする必要があります。

しかしCG技術を使えれば実写と同じクオリティーの絵が描けます。

自由度が高い分実際には見ることができない角度からの映像も用意できます。

簡単に修正や変更ができる

景色の映像をつくるときに天気を晴れにしたり雨にすることも簡単にできます。

実写の場合10月に桜道の撮影をすることはできませんが、CGなら桜道を歩いている表現も可能です。

時代の変化や時系列を気にすることなく描きたいときに描きたいものを描くことができます。

動きのアクションを加えられる

普段は動きのない物にも動きを付け加えることができます。

肉眼で見えないものもイメージで動きの表現を付け加えることもできます。

言葉や写真だけでは伝えることができない部分も動きを付け加えることによってイメージしやすくなります。

読者やユーザーに伝わりやすくなるのはとても魅力なメリットです。

実在しない映像も形にできる

CG技術を使う1番のメリットは実在しない映像も形にできることです。

2DCGであれば架空のキャラクターをデザインしたり、3DCGであればリアルな仮想空間をつくることができます。

実在するキャラクターの使用は著作権が厳しい現代では著作権法に触れてしまいます。

しかし2DCGを使えば著作権の心配もなく、自分のオリジナルのキャラクターをつくることができます。

3DCGでも同じですがより奥行きのある場所な空間も映像にできます。

実際に医療現場では体内のCG映像を元に研修が行われています。

ジブリで使われているCGはどっち?

ジブリ作品は数々の人気作を繰り広げていましたがその全てが2DCG表現の絵が主体でした。

しかし新しい試みとして『アーヤと魔女』は絵を3DCGの表現でつくられています。

新しい試みということもあり上映前から大きな話題を集めています。

ジブリパークとジブリ展では「なぜ3DCGを取り入れたのか?」「アーヤと魔女に対する製作者の思い」などが綴られて展示されています。

ジブリパーク開園までにジブリパークとジブリ展を見ておきたい人は、現在開催されている長野県でしか11月までに間に合いません。

気になるけど行けない人もいると思うので当ジブリパークブログではジブリ展情報も更新していきます。

初の試み!3DCG表現のアーヤと魔女の概要

フル3DCGを初めて導入したジブリ作品がアーヤと魔女です。

企画は宮崎駿、監督は宮崎吾朗、原作はハウルの動く城でもお馴染みのダイアナ・ウィン・ジョーンズが携わっています。

アーヤと魔女はジブリの中では珍しく映画より先に簡易版ではありますがテレビで放送されました。

コロナウィルスによる感染拡大防止措置として公開日が延期されましたが同年には開催されています。

上映時間は82分で興行収入は3億円です。

テレビ放送では劇場公開後にも1度2021年12月に放送されていますが、視聴率が『レッドタートル ある島の物語』に続いて2番目に低い数値となります。

アーヤと魔女のストーリー

1990年代のイギリスを舞台にしています。

幼少期から孤児院で孤児として育ってきた10歳の少女アーヤ・ツールは、誰もが自分の思い通りにしてくれる孤児院の生活に開館を覚えていました。

だけどある日のこと魔女のベラ・ヤーガと彼女と共に暮す男マンドレークに引き取られることになります。

ベラ・ヤーガに魔法を教わることを条件に彼女の助手として働くことを約束したアーヤであったが、どれだけ頑張ってもこき使われるばかりで1つも魔法を教えてくれませんでした。

そこでアーヤは、ベラ・ヤーガの使い魔の黒猫トーマスのちからを借りて反撃を始めます。

「すべての魔法から身を守る」という魔法の薬を作ったアーヤは、魔女の『ミミズの魔法』を利用してミミズをマンドレークの部屋に入れてしまいます。

マンドレークは怒り狂い、ベラ・ヤーガに一泡吹かせることに成功します。

さいごに

近年映像制作業界では頻繁にCGが多様されており1作品丸々CGのものも多いです。

ジブリは今まで2DCGを多く利用していましたが『アーヤと魔女』では3DCGをフルに使って制作されました。

時代の流れに合わせて求められる技術や魅力も変わっていくので時代の変化に合わせることも大切かもしれません。

しかし制作業界の飛躍は嬉しいのですが個人的にはジブリ作品は2DCGでこそという感じがします。