「ジブリ作品の世界にもっと深く入り込みたい」、「作品からは気がつけなかった演出の意図を知りたい」そんな経験ありませんか。
「なぜこの角度からの描写なんだろう?」と1つ疑問を持つと疑問は膨れ上がっていくものです。
その疑問を解決することができるものがジブリの絵コンテ集です。
ジブリの絵コンテ集は、いわば作品の設計図のようなものだと思います。
監督作者の想いや描写の角度の理由など1つ1つ読み解くことができ、新たな視点で作品を見る楽しさが増えます。

この記事では、ジブリパークでも注目されている『千と千尋の神隠し』の絵コンテに着目して、その魅力を徹底的に解説します。
ジブリ作品の魅力は絵コンテに集う
『千と千尋の神隠し』といえば、日本のアニメ業界の中でも名作と言われています。
ジブリ作品の中でも人気が高く、千と千尋の神隠しが好きな人も多いのではないでしょうか。
ですがどれだけ作品のことが好きでも、「創り手の視点」や「演出の意図」までは中々汲み取ることが難しいですよね。
作品が好きな人からするとどこかもどかしさもあります。
そんなもどかしさを解消してくれるものが、絵コンテという存在になります。
絵コンテは監督さんが描いた作品の設計図とも言える貴重な資料です。
ジブリ作品では宮崎駿監督らが直接全ページを描いており、作品に対する想いが強く描かれえいます。

絵コンテを見ることで、あの名シーンに込められた本当の想いが見えて来ます。
絵コンテはジブリ好きにとっての宝物
絵コンテと聞くと馴染みがないこともあり、「読みにくそう」や「専門的すぎる」と思う人もいるかもしれません。
普段から本を読んでいる人からしても少しイメージしにくい部分でもありますよね。
しかしジブリの絵コンテはそのイメージとは異なります。
宮崎監督らが自ら筆で描いたイラストに、登場人物の動きやセリフなど細かな指示もされています。
それは監督たちの日記帳とも言うことができると思います。
特に『千と千尋の神隠し』の絵コンテは、千尋の心境に心の成長、カオナシの表現など細かく描かれており、気がついたらあっという間に時間が過ぎてしまうほど見入ってしまいます。
絵コンテから読み解く名シーンの裏の顔
千尋が湯婆婆の湯屋で働くことを決意するシーンでは、千尋の心の強さが芽生えることが描かれています。

またカオナシが湯屋で暴走するシーンでは、音を消すことが指示されており、作品を改めてみると見方が変わりますよね。
セリフ以上の奥の意図を捉えることができたり、作品からは気がつけなかった裏の世界を知ることができます。
ジブリの絵コンテからは学ぶこともできる
絵コンテを手にすることというのは、コレクションでとどまりません。
作品を観る力、創造力を高める力に意図を理解しようとする力など高めるきっかけを作ってくれます。
「どうしてこの角度から描いたの?」など、そんな疑問を持ちながら絵コンテを読むと作品に対する想いや何を伝えたく大事にしているのか、少しずつ気がつくことができます。
作品を単に受け取るだけではなく、解読して理解する楽しさを味わうことができます。
それこそがジブリ作品の絵コンテの楽しさでもあります。
『千と千尋の神隠し』の絵コンテからジブリの世界をもっと深く知ろう
ジブリ作品『千と千尋の神隠し』の絵コンテがおもしろそうと感じたら実際に読んでみてほしいです。
スタジオジブリ公式のものなので、全ページ余すことなく読み切ることができます。
ページ数も多く見応えも十分にある内容です。
千と千尋の神隠しの概要
- 商品名:『千と千尋の神隠し 絵コンテ全集13』
- 出版社:徳間書店
- 作者:宮崎駿
- 最新刊発売日:2001年10月1日
- 価格:税込3520円(※価格は変動の可能性あり)
ジブリパークでも広がる絵コンテ人気
実はジブリパークでも絵コンテに注目が集まっていることをご存知でしょうか。
ジブリパークには、作品の世界観を体験できるエリアが多数存在します。
特にジブリの大倉庫では、作品の世界観を堪能できるポイントがたくさんあります。

来場者の中には展示を見るときに、絵コンテと照らし合わせながら見学する人もいると聞きます。
『千と千尋の神隠し』の絵コンテを見ることは、ジブリパークの楽しさを何倍にも大きくしてくれる最高のガイドブックとも言えます。
そんなガイドブックを是非1度読んでみてください。
絵コンテからあの感動をもう1度体験しよう
ジブリ作品はとても素晴らしいものです。
特に『千と千尋の神隠し』はジブリ作品の中でも人気がとても高いです。
『千と千尋の神隠し』の世界を深く、丁寧に味わえるものが絵コンテ集です。
絵コンテはただのグッズではありません。
見るだけではなく、読むことで作品の新たな一面を知ることができます。
自分のペースで『千と千尋の神隠し』の世界観を違った視点からもう1度楽しんでみてください。